アリス。
ねえアリス。眠れないのなら少しお話をしてあげるよ。
この世界が本当はどんな姿をしてるのか。
聞きたくないのなら別にいいよ。
ボクが困るわけでもなければ、キミが困るわけでもない。
本当に他愛のない話。戯言と言ってもいい。
世界は欺瞞に満ちてるからね。
キミとボクが存在するかどうかさえ怪しいもんだ。
じゃあこんな話をしたって何の得にもならないって?
そうだね。誰も得をしないかもしれない。
でも、損もしないかもしれないよ。
所詮これはその程度のお話。
そして全てはその程度のこと。
でもね、これだけは覚えておいて。
目に見えるものが全てじゃないし、耳で聞こえるものが全てじゃない。
感じることが、全てなんだ。
世界は無数にあるんだよ。
おや? もう寝てしまったんだね、アリス。
おやすみ。良い夢を。